日本では少子化が進行し、こどもの数は減っているにもかかわらず、こどもの急病時にはすみやかに小児科医に診て欲しいという指向が高まっているために、夜間救急受診患者の約半数を小児が占めています。そのため、多くの小児科医が夜間救急患者の対応に追われ、しかも当直明けも通常勤務を行わなければならないという過酷な状況に陥っています。その結果、小児科をやめてしまう医師が増加する一方、小児科医になろうとする新人医師も減少して、全国的に深刻な小児科医不足が生じているのです。

  各市にある市立病院等では、日中の外来患者さんや入院患者さんの診療に加えて、休日・夜間に訪れる多くの救急患者さんの診療を、限られた人数の小児科医によって続けることが困難になってきました。

 このような厳しい状況の中で、小児救急医療を維持するために2004年4月「豊能広域こども急病センター」が豊能地域の4市2町(豊中市・吹田市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町)によって設立されました。豊中市・吹田市・池田市・箕面市の各医師会、大阪大学医学部小児科と国立循環器病センターの協力によって診療担当医を確保し、財団法人箕面市医療保健センターが運営しています。

 当センターに時間外の小児救急診療を集約することによって、各地域の市民病院の小児科は夜間・休日も入院患者さんの診療に集中することができるようになり、より良い環境で医療を行うことができるようになっています。

 小児の夜間診療を行う医療機関が、豊能地区では当センターだけになってしまい、住民の皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、上記のような事情をご理解いただきますようお願い致します。